こんな疑問にお答えします。
本記事の内容
- 考えるのが苦手な人は「知識」と「思考」を勘違いしている
- 「考える」とはインプットをもとに「結論」にたどり着くこと
- 考えるのが苦手な人は、まず「考える時間」を増やそう
- 答えを見る前に、いったん自分の頭で考えてみよう
みなさん考えることは得意ですか?
私は考えることが非常に苦手です。
昔からよく「考えなさい」と言われてきました。考えが浅いことで失敗も多々あります。
よく考えてないからか自分の意見というものがなく、日常会話でも受け答えはできるけど、自分からなにかを発信するのが苦手で、世間話もあまりしないタイプです。
そんな考えることが苦手な私が、考えるための方法を学んだのでご紹介します。
この記事を読み終えると考えるとはどういうことか、そのためにどうすればいいかが分かります。
参考書籍はこちら
『自分のアタマで考えよう』ちきりん
著者のちきりんさんは、おちゃらけ社会派と称して「Chikirinの日記」というブログを執筆しています。政治・経済からマネー・問題解決・世代論まで、幅広いテーマを独自の切り口で「考えたこと」を書いている、人気の文筆家です。
私もまだ始めたばかりですが、この本を読んでから情報との向き合い方が変わりました。
考えるのが苦手な人は「知識」と「思考」を勘違いしている
自分の頭で考えるときは、知識をいったん分離しましょう。
なぜなら、考えるのが苦手な人は「知識」を「思考」と思い込んでしまって、考えたつもりになってしまうからです。
ん?どういうこと?
それだけだとちょっとわかりづらいですね。例をみてみましょう。
例
ここに「プロ野球ファンの年齢構成比」という主旨のグラフがあるとします。
※架空のグラフです。
このグラフから何が考えられるでしょうか?
- ファンの高齢化が進んでいる
- 若いファンが増えていない
- プロ野球界は若いファンを増やす努力をしていない
- いい選手が大リーグに行くから日本の野球は面白くない
- プロ野球の未来は暗い
ちきりんさんはこの答えを見て、これは「自分の頭で考えた結果」ではなく「グラフを見る前から知っていた知識」なのではないかと述べています。
つまりグラフを見て考えたつもりで、実際はもともと知っていた知識をひっぱり出してきただけなのです。
別の視点から考えると
- 高齢者はお金もあるし、余暇時間もある。
- 若者よりも人口が多い
- シニア向けのビジネスを展開したほうがいい
- でも長期的に見れば高齢者はいなくなる
- 若者にもファンになるよう仕掛けが必要
このようにひとつのデータからでも考えられることはたくさんあるはず。
いいところ、悪いところ、どちらでもないところ、さまざまな視点から考えて結論を出すべきです。
なるほど~たしかに。知ってる知識を使って即答しがちだよね。
知識は過去、思考は未来。
新しい情報を知ったときに、過去の知識ではなく、目の前の情報から考えることが重要です。
自分の頭で考えるのが苦手な人は、ほかにも「他人の考えを自分の考えのように錯覚」します。これには注意が必要です。
なぜなら他人の考えを鵜呑みにして、よくわかっていないのに選択し、行動してしまうからです。
あなたも本やYouTubeで得た情報を鵜呑みにしていませんか?
ギクッ!!まさに俺のことじゃん!
最近やったこと
- バフェット太郎さんの本を読んで、全く同じ米国株に投資
- 両学長のYouTubeを見て、米国株ETF購入
- こびと株さんの真似をして、日本の個別株ポートフォリオを組む
自分で考えて行動したつもりになっていたけど、言われてみればたしかに、自分の頭で考えていませんでした。
「考える」とはインプットをもとに「結論」にたどり着くこと
それでは「考える」とはどういうことでしょうか?
答えは「インプットした情報をもとに、自分なりの結論にたどり着くこと」
なぜなら、結論がわからないということは、インプットしただけで考えていないからです。
もちろん考えた末に、結論が出ないこともあるとは思いますが、結論にたどり着こうとして考えることが重要です。
「じゃあ結論は何?」と聞かれたときに答えられるように考えましょう。
たしかに。伝える前に整理しておかないと結論は何?って聞かれたら困るかも。
また、「作業」と「思考」も区別しなければなりません。
なぜなら考えているつもりでも、やっていることはただの作業であって、思考ではないことも多々あるからです。
たとえば、なにかのデータをもとにレポートを作るとしましょう。
- データをグラフにした方がいいか考える
- データを入力する
- 棒グラフにするか、円グラフにするか決める
- グラフを作成する
この作業工程のなかで、考えているのは1番と3番だけです。
- グラフにするかどうか「考えている」
- どちらのグラフにするか「決めている」
2番と4番は決めた内容を入力したり、作成しているだけなので、この間はとくに考えていません。
考えるのが苦手な人は、まず「考える時間」を増やそう
考える力を伸ばすには、「考える時間」を増やしましょう。
考えるのが苦手な人は、普段の生活のなかで「考える時間」が少ないと思います。
みなさんも1日のスケジュールを思い出してみてください。
考えている時間は、どれくらいありますか?
読書やTwitter、YouTube、ネット検索などで情報収集をして、知識をそのままの形で頭に入れることは考えているとは言えませんよ。
それは「ただの記憶」であって、その知識は他人の考えた結果を取り出しているだけです。
言われてみれば情報収集しかしてないかも。なんか考えている気になってた。
まずは30分でも意識して「考える時間」を作ってみましょう。
考えるときは、スマホやPCはいったん閉じて情報を整理することがおすすめです。
私も始めたばかりですが、スマホを置いて、紙とペンを持って書きながら「考える時間」を作っています。
答えを見る前に、いったん自分の頭で考えてみよう
すぐに答えを見るのをやめましょう。
なぜなら、すぐに答えを見ていると「考える習慣」がつかないからです。
考えるのが苦手な人=考える習慣がない人
考えるのが得意になるには、考える時間と回数を増やしていくしかないと思います。
今の時代、ちょっとググれば何でも答えが出てくるので便利ですが、検索して出てくるのは「他人の考えたこと」です。
検索することはいいのですが、情報を鵜呑みにせず、いったん考えましょう。
たとえば、「〇〇の株を買うなら、今が絶好のチャンスです!」という情報を得たとして「まじか!あの人が言うなら間違いないよね!急いで買わなきゃ!」と、すぐに飛びつくのではなく、いったん自分で考えてみましょう。
- なぜ今がチャンスなんだろう?
- 自分でも調べて、過去のデータや競合他社と比べてみよう
- もしこうなったときは、どうなるだろう?
- なぜ、この株なんだろうか?
- 買ったあとは、どうしたらいいんだろう?
投資の神様、ウォーレン・バフェット氏も「自分が理解できないものに投資をするな」って言ってたもんなぁ
自分で考えて予想した結果が、ぜんぜん違っても構いません。
自分の考えと他人の考えを比べることができますし、自分の頭で考えたことは忘れにくいものです。
まとめ:考えるのが苦手な人は、まず考える習慣をつけよう
それでは、ここまでの内容をまとめます。
- 考えるときは「知識」を分離させよう
- 「考える」とはインプットをもとに「結論」にたどり着くこと
- 考えるのが苦手な人は、まず「考える時間」を増やそう
- 答えを見る前に、いったん自分の頭で考えてみよう
私自身、考えるのが苦手な人なので、本書を読んで考えるための基礎ができたのはとても良かったなと思います。
情報があふれるこの世の中で、うまく生きていくには「自分の頭で考える力」は非常に大切です。
まずは、考える習慣をつけられるよう意識していきましょう!
本書では上記以外にも、具体的な思考方法がたくさん書かれています。
その他の内容
- あらゆる可能性を検討しよう
- 縦と横に比べてみよう
- レベルをそろえて考えよう
- 情報ではなく「フィルター」が大事
- グラフの使い方が「思考の生産性」を左右する
- 知識は「思考の棚」に整理しよう
など、これだけ知っていれば、かなりのところまで考えられる内容になっています。
特に、知識は「思考の棚」に整理しようという部分は、目からウロコでした。
ぜひ本書を読んで、情報を鵜呑みにせず自分で考えられる力を身につけてみてください!
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