【書評】『ウケる技術』を身につければ「おもしろい」は作れる

書評

今回は『ウケる技術』をご紹介します。

どんな人におすすめ?

  1. ビジネスや恋愛で成功したい人
  2. 雑談やコミュニケーションが苦手な人
  3. とにかくウケたい人

この本を読むとどうなる?

  1. ウケる技術が分かる
  2. 会話で試したくなる
  3. 少し明るくなる

どんな本?

フットボールアワーがM-1で優勝した2003年に出版。
『夢を叶えるゾウ』でおなじみの水野敬也さん
『その悩み、哲学者がすでに答えを出しています』の小林昌平さん
『うんこ漢字ドリル』の山本周嗣さん
という、なんともおもしろそうな3人の共著です。

本書は「相手が話したがっていることを聞いてあげる」など、普通のレベルではありません。
「笑い」という強力な武器で、相手に食い込もうとする本です。

みーちゃん
みーちゃん

「笑いってセンスや才能なんじゃないの?」

ジョニサン
ジョニサン

たしかにセンスや才能も重要です。
しかし、ウケる人の無数の会話を地道に研究した結果、有限のパターンの組み合わせが分かったんだって

もちろん現実の会話は、生身の人間が相手なので確実に笑いがとれるわけではありません。

ただし、ウケる確率を底上げすることは可能です。
ちなみに、本書はあらかじめネタを用意しようみたいな本ではありません。
あくまで「コミュニケーションはアドリブである」という前提で、理論を展開しています。

ウケるためには「戦略」と「技術」の2つが必要です。
戦略=心構え
技術=具体的なテクニック

それでは、さっそく内容をみていきましょう。

『ウケる技術』7つの戦略

『ウケる技術』7つの戦略

本書では、「戦略 → 失敗例 → 考え方 → 成功例 → テクニックの解説」という順番で構成されていて、たくさんエピソードやトーク例が書いてありました。
ただ、正直なところ、、、

ジョニサン
ジョニサン

成功例が、おもしろくなかったです

みーちゃん
みーちゃん

えー!?じゃあなんで記事にしてるの?

ジョニサン
ジョニサン

例文以外の理論やテクニックは、すごくタメになったからだよ。

この技術が身につけば、オリジナルの会話術を磨けると思う!

本書は、大ヒットした『夢をかなえるゾウ』の4年前に出版された本です。
当時27歳の3人組が書いた本だということ。
タイトルに「ウケる」って書いちゃってるから、ハードルが爆上がりしているってことも考慮したほうがいいですね。

とはいえ結局3人とも、のちに成功しているので、理論はあながち間違っていないと思います。
では、さっそく戦略をみていきましょう。

戦略①:ガイジン化

ガイジン化とは、「カタコトの日本語を話しましょう」ではなく
「ガイジンみたいにテンションを上げていきましょう」ということです。
本書では、以下の3点が重要だと述べられています。

  1. 声が張っていること
  2. リアクションが大げさで明快であること
  3. 表情が過剰に豊かであること

とくに初対面のケースでは、テンションが上がっている状態が不可欠です。
声がほそぼそと小さく、無表情だと好感を持ちにくいですよね?

ジョニサン
ジョニサン

あー私は、声が小さくて無表情でした。
バカリズムさんやインパルスの板倉さんみたいに、センスある感じになりたくてクールを気取ってたけど初対面で「無表情」だったら、そりゃウケないよね

ノーマルの状態からモードを切り替えて、「ガイジン化」しましょう。
「ガイジン化」は、すべてのウケる戦略と技術の基礎です。

戦略②:ねばり強さ

ねばり強さが必要なシーンは、おもに「相手がノリ気じゃないとき、会話に積極的でないとき」です。
「ねばり強さ」といっても独りよがりのゴリ押しは、不快感を与えるだけ。
ユーモラスでポップな「ねばり」を見せましょう。

本書の例では、あまり口を聞いてくれない年ごろの娘と父親が描かれていました。

ジョニサン
ジョニサン

私も娘がいるので、将来が心配だなぁ。

ねばり強さのコツ
  • 相手のリアクションが期待できる「通常の会話」ではないと心得る
  • 相手が「いない」ぐらいの、ウケる技術の「素振り」のように考える
  • 会話のキャッチボールだと考えると苦しいから考えない

この戦略を読んでアンタッチャブルのザキヤマさんを思い浮かべました。
ザキヤマさんのねばり強さは最強ですよね(笑)

ジョニサン
ジョニサン

あそこまではならなくていいけど、たとえ娘に無視されても耐えられる「余裕」が欲しいです

戦略③:神の視点

バカにされたり、ムカつくことを言われたとき、あなたはどうしてますか?

ジョニサン
ジョニサン

相手によるけど、言い返せない上司に言われたらヘラヘラするか凹みますね

キレるのもよくないし、プライドが傷ついて黙っちゃうのもよくないです。
「どう切り返すか」楽しむくらいの余裕がもてるといいですよね。

コミュニケーションはプロレス。
自分がピンチのときこそ、笑いをとるチャンスへと変えることができます。
勝ち目がないとわかっていても反撃に出て、あがいて惜敗するイメージでいきましょう。

たとえば、ルックスをからかわれているケースだと
「からかわれている自分」と、「話をしている自分」の意識を完全に切り離して考える。
それが神の視点です。

神様になったと思って、神の視点から「からかっている相手」と客観的に「自分のルックス」を見られるかどうか。
このスタンスができれば、プライドを気にするより、自分のルックスをどう面白おかしくころがすかという発想ができるようになります。

テレビの世界でいう「俯瞰ふかんのカメラで見る」
能の世界でいう「離見りけんけん

大切なのは、自分の欠点を自虐的に表現しているようで、実は自分のトークスキルを売り込む心意気。

自分の欠点をかばうのではなく、それすらも笑いのきっかけにできるポジティブさ。
それがウケる人のスタンスです。

この戦略を読んでアインシュタインの稲ちゃんを思い浮かべました。
トレンディエンジェルもそうですね。
欠点すら笑いに変えるポジティブさが欲しいです。

戦略④:逆

みんな、ありふれたコミュニケーションに、あきあきしています。
ときには普通の展開ではなく「逆」を意識して、意表を突いてみましょう。

逆のパターン
  • キャラクターの逆・・・自分のキャラに対して逆を演じる
  • スタンスの逆・・・普通はこう臨む、その逆の構えをとる
  • 文脈・言葉の逆・・・話の流れの中で意表を突く

「この流れだと、当然こうなるだろうな」という予想を裏切りましょう。

この戦略を読んで、安田大サーカスのクロちゃんを思い浮かべました。
自己紹介するときに、コワモテな感じで入る。

ガラが悪いと思わせといて、予想を裏切る高い声と笑顔で「クロちゃんです!」
きっと団長が考えたんでしょうね。

ジョニサン
ジョニサン

まぁクロちゃんのギャグは、昔から一貫して面白くないですけどね (笑)

戦略⑤:チューニング力

チューニング力とは、相手の波長に合わせて変化させていく力のこと。
自分のキャラと相手が合わないと感じたら、臨機応変に戦法を変えられる力です。

チューニング力のカギは「自分本来のキャラと逆のキャラをもつこと」

  1. 上手に出るか、下手に出るか
  2. 優しくするか、ヤンチャでいくか
  3. Sでいくか、Mでいくか
  4. 聞き役にまわるか、自分のペースで引っぱるか

もちろん「相手の反応をよく観察すること」が重要です。
いろいろ試しながら、相手が心を許した一瞬を見逃さないようにしましょう。

芸風がワンパターンだと、自分に合う人も限られます。
キャラの使い分けは、後天的な努力で自然にできるようになっていくそうです。
ぜひチューニング力を身につけたいですね。

この戦略では、劇団ひとりさんを思い浮かべました。
私が1番好きな番組『ゴッドタン』などゴリッゴリのお笑い番組から映画、ドラマ、ニュース番組などマルチに活躍されています。
もともと劇団ひとりという芸名通り、いろんなキャラクターを演じ分ける1人芝居コントをしていたから納得ですね。

戦略⑥:番組化

この戦略は、「間がもたない」ときに有効。
初対面のシーンからマンネリ化した夫婦まであらゆる場面で使えます。

番組化=テレビ番組の企画のようにゴールや目的、ルールを設けてなかば強制的に盛り上げてしまう戦略

たとえば、初対面のシーンならクイズ番組風に職業、血液型、プライベートな要素を「当てさせてください」と言ってクイズにしてみましょう。

マンネリ気味な夫婦は、日常のなかで対決形式をとってみると意外と盛り上がるかもしれません。

「料理対決(どっちの作った料理がうまい?)、隠れ調味料当てクイズ対決(何が入っているかわかるかな?)」

テレビ番組の企画をそのまま真似してもおもしろそうですね。

最終戦略:愛

本書では、何度も「コミュニケーションはサービスである」と説かれています。
つまり、 会話の目的は相手を喜ばせることです。

ウケるようになってくるとハマってしまうワナがあります。

それは「人を笑わせることで、自分の発想やセンスが人より優れていると感じて調子に乗ること」

「気持ちよくなって、それを目的として笑わせようとすること」

相手を喜ばせるためにサービスする気持ちを忘れてはいけません。

「そこに愛はあるんか?」「信じられる愛はあるんか?」と自問し続けましょう。

みーちゃん
みーちゃん

アイフルのCMかよっ!

 

『ウケる技術』の具体的な技術6つ

『ウケる技術』の具体的な技術6つ本書では、技術が40個も書いてあります。
さすがに多いので、本記事ではその中から6つご紹介します。

深読み

相手の行動や発言のウラを深掘りして読むこと。

ブラックマヨネーズの吉田さんが得意とする技ですね。

彼女とボウリング行くとする

14ポンドのボールを持つ

ボールを見て元カレのことを思い出して泣かれたらどうしよう

13ポンドに変えたら?

元カレより力がないと思われる

15ポンドにしたら?

自分に嘘ついてまで付き合いたくない

ボウリングに行く前から深読みしまくりですよね(笑)
吉田さんの被害妄想というか、心配症というかネガティブな考えも、度を超えるとおもしろいですね。
そこにポジティブな小杉さんのツッコミが入ることでおもしろさが爆発します。

分裂

普通の言い方と逆で言う技術

  • 笑顔で「ボッコボコにしますよ」
  • シリアスな顔で「おねしょしたんだ」

全力!脱力タイムズ』というテレビ番組もこれですね。
マジメなニュース番組に見せかけてツッコミのゲスト以外は、全員「真剣な顔でボケまくる」

カン違い、キザ

カン違い=物事を都合よく解釈する。
何事もポジティブにとらえる「おめでたい人」になりきる技術。

キザ=過剰にカッコよく演技する技術。
キャラとセリフの内容がかけ離れているほど、魅力的なギャップが生まれます。

これは狩野英孝さんとNON STYLE井上さんがやってますね。
狩野英孝さんは周囲のアドバイスを受けて、ちびまる子ちゃんの花輪くんをモデルにした「カン違いナルシストキャラ」になったそうです。

ロールプレイング

相手を「設定」に巻き込み演技させる。
ある設定に相手をノセてお互いに演技して共感状態をつくり出す技術。

これは友近さん、中川家さんが得意とする技術ですね。

あなたも突然ミニコントをはじめて周りを巻き込んでみましょう。

ディティール化

話の細部を具体的にして、ころがす。
場面の詳しい内容を連想させ、ストーリーを展開する技術。

これが上手なのは小藪一豊さん。
『すべらない話』での、情景が浮かぶストーリーの話し方はすごいです。

『ウケる技術』のまとめ

『ウケる技術』のまとめ

  1. ウケる技術とは「戦略」と「具体的なテクニック」
  2. 「ガイジン化」してテンションをあげる
  3. 逆風が吹いても「ねばり強く」前へ出る
  4. バカにされても「神の視点」で切り返しを考える
  5. 予想を裏切る「逆」を使ってみる
  6. 相手に合わせる「チューニング力」でマルチに対応
  7. 盛り上げるために「番組化」しちゃおう
  8. そこに「愛」はあるんか?

今回『ウケる技術』を読んで、私なりの結論は「ウケるために1番必要なのは愛」です。

今までの自分を振り返ってみると、愛が足りなかったと反省しました。

「おもしろい人だと思われたい」一心で、相手ではなく、自分のことばかりに意識がいっていました。
ウケたら「そんなにおもしろかった?」とドヤ顔。
スベったら「別にボケてませんけど?」と、おすまし顔。

これじゃいかん。

本書で書かれている技術のすべてには、根底に愛があります。
逆に、愛がなければ、どれも面倒くさくてやっていられません(笑)

ウケようと思わなければ、お客さん気分で何もせず、ただ受け身でいればいいだけ。
ボケなければすべらない。
でも、私は愛をもって「ウケる人」になりたいと思いました。

本書では、ウケる人になるための技術がたくさんつまっています。
おもしろくなりたいと思ったあなた!ぜひ読んでみてください!

また、著者の水野敬也さんが出している他の書籍もめちゃくちゃおすすめです。

『夢をかなえるゾウ』の1~3まで、『LOVE理論』、『スパルタ婚活塾』

ジョニサン
ジョニサン

私はKindle Unlimitedで全部読みました

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