【書評】人間関係の悩みはいつの時代も同じ『こうすれば必ず人は動く』デール・カーネギー

こうすれば必ず人は動く 書評

今回は、デール・カーネギーさんの『こうすれば必ず人は動く』をご紹介します。

どんな人におすすめ?

  • マネージャーやチームリーダーなど人を動かす立場の人
  • 子育てが思うようにいかなくてイライラしている人
  • コミュニケーションが苦手な人
  • 人間関係に悩んでいる全ての人

職場、家庭、子ども、学校、ビジネス相手、お客様など他人との関わりを避けることは、ほぼ不可避ですよね。

どうせ関わるのなら、良好な人間関係を築いて、楽しく幸せに暮らしたくないですか?

本書は、義務教育で教えておいて欲しいレベルで、すべての人におすすめです。

どんな本?

  • デール・カーネギーさんのラジオ講座を文章化したもの
  • 名著『人を動かす』の実践編
  • 登場人物と事例が、めっちゃリアル

リスナーの悩みと状況を再現して、どうやって解決したかカーネギーさんが解説をするスタイルです。
対話形式になっていて、物語に入りこみやすく、内容がすっと入ってきます。

この本を読むとどうなる?

  • 他人とのトラブルを避ける方法が分かる
  • 人に好かれる方法が分かる
  • ビジネスで成功する方法が分かる
  • 子どもとの向き合い方が分かる

それではさっそく内容をみていきましょう。

人間関係の悩みはいつの時代も同じ

人間関係の悩みはいつの時代も同じ

本書の元ネタとなっている『人を動かす』は、1936年に発売され、世界中で1500万部以上の大ベストセラーになった自己啓発の古典です。

80年以上前の話でしょ?令和の時代でも通用するの?

パパも最初はそう思ってたけど、読んでみてびっくりしたよ!
悩み一緒じゃん!ってね

人間関係の悩みは、いつの時代も同じ。
過去に悩んで解決した人たちから学ぼう。

僕もそうですが、人は過去から学ばないから同じことを繰り返しているんだと思います。

『夢をかなえるゾウ』のガネーシャが言っていた言葉を思い出しました。
「自分の悩みは、地球で初の新種の悩みなん?」
そんなことないですよね?

では、さっそく本から学んでいきましょう。

登場人物たちから学ぶ5つの教訓

登場人物たちから学ぶ5つの教訓

本書では、悩みを抱える登場人物がたくさん出てきます。
その中から、「僕と同じだ!」と共感した5人の話を紹介します。

①自分が悪いと認めない人

1人目の登場人物は、自分が悪いのに認めない男のお話です。

いったいどんなことがあったのでしょうか?
カンタンにまとめると、こんな経緯です。

車の交通違反をして、警官に切符を切られる
         ↓
「標識が分かりにくい」と言い訳、反発して警官と言い合いになる
         ↓
連れて行かれて拘留され、せっかくの休みがつぶれる

これは僕も同じような経験があります。
分かりにくい位置に標識があって、その近くにパトカーが隠れていて、
まんまと捕まる。
「こんなの罠じゃん」と心のなかで叫びました。

実際に声は出てないんだね

チキン野郎 ( 臆病者 ) だからね。
でも自分が悪いとは1ミリも思ってなかったよ。

何か間違いをしでかしたとき、自分を守ろうとすると、人に嫌われることになります。

教訓 「間違いを犯したら、速やかに、十分にそれを認めること」

え?間違えたら、謝るって当たり前じゃないの?

パパもそうだけど、その当たり前ができてないんだよね。

だからママとケンカになるんだよ。認めて謝ってね

気をつけます。

②世界中に友人が1人もいない嫌われ男

次の登場人物は、知り合いの受けも悪い、職場でも好かれたことがない男性です。

カーネギーさんは、この男性と会話して原因が分かりました。
それは、「相手の話を聞こうとせず、自分のことばかり話してしまう」でした。

しかし、彼は悪気があるわけではなく、むしろ人に興味を持ってもらおうと思って、面白い体験や経験について話していたのです。

これは僕もやっちゃってますね。
相手の話を聞くつもりが、いつの間にか自分の話に。

教訓、自分のことを考えるのをやめて、相手のことを考えるようにしましょう。

あなたが人に全く興味を示さないで、どうして人があなたに好意を抱いてくれますか。

ザクッ心に刺さりました

③職人気質で嫌われている人

次に紹介するのは、高度な技術を持つ職人肌の人です。

「人間関係?そんなものはくだらない。
自分の仕事さえしっかりやっていれば、人に好かれる必要はない。」
こんなスタンスでやっています。

これもまさに「僕そのもの」なんです。
昔の「ベジータ」と「ピッコロ」に憧れて育ったら、扱いにくい大人になりました。

マンガのせいにしないの。

話を戻します。
職人気質の男は、「私のやり方が不満なら、他の人を雇ったらどうです?」
と言うような人で、普段から人付き合いも、態度も悪い。
ただ、仕事の腕だけは超一流。

そんなある日、職人男と上司が給料のことでケンカになり、
「クビ?上等だよ!別の仕事なんかすぐ見つかるし!」と言って、本当にクビになりました。

威勢よく仕事をやめたのですが、
「腕はいいけど、性格が悪い」と言う評判が広まっていて、仕事は全然見つかりません。
彼は「ひどい仕打ちを受けた」と思って、さらにイライラしていました。

貯金も底をついたころ、見かねた友人の紹介でなんとか新しい職につきます。
しかし反省していない彼は、新しい上司にも文句を言ってまたケンカをする始末。

「このままじゃヤバイな・・・」ようやく自分のヤバさに気づいたころ、
カーネギーさんのラジオ講座に出会います。
そして、ラジオで学んだノウハウを試したそうです。

  • 文句を言いたくなったら5分間「口を閉じる」
  • 自分より仕事ができない人を叱ったり非難したりしない
  • ほめて、どうやればいいか改善策を教える

最初は、ずいぶん苦労したそうですが、人と協力することを覚えました。
すると友人も増え、仕事も生活も、うまくいくようになったそうです。

教訓、「相手に対する自分の態度が、自分に対する相手の態度を決定する」

僕も “孤高の職人気質” なタイプだから、
職場での態度を改めなきゃいけないなと思いました。

家族だけじゃなくて職場のみんなとも協力してね

④自分が正しいと思う人

次の登場人物は、自分が正しくて相手が間違っていたら、何か言わずにはいられない人

「口論になると、本を持ってきて私の方が正しいと示してやるんです」って言う人です。

これもほぼ僕ですね。しょっちゅう奥さんに、本を見せちゃってます(笑)

やめたほうがいいよー

自分が正しいと信じている彼は、仕事中によく同僚と口論となり、結局クビになりました。
どうしても、間違っていることが見え見えな議論を人がしていると、口を出さずにはいられないそうです。

しかし、「自分と意見が合わなければ完全に間違いだ」と言われたら、誰も話しかけることができません。

誰でも、「自分が間違っている」なんて言われるのは嫌なものです。
議論に勝てたとしても、友人をなくすだけです。

教訓、誰かが間違ったことを言っても、一言も口を出さないこと。

それでも怒りがおさまらなかったら、相手に激烈な手紙を書く。そして、投函するまで3日間待つこと。
3日待てば、おそらく出さずに済むでしょう。

今の時代、なかなか手紙を出すことはないけど、LINEだとボタン1つですぐ送信できちゃうから注意が必要ですね

⑤微笑まない人

最後は、いつも不機嫌な表情だった男の話です。

結婚して18年、奥さんの前で笑顔を見せないし、ろくに話しかけもしない状況でした。

僕も職場ではクールぶって笑顔をあまり見せないタイプなので分かります

私の前ではパパいつも笑顔だよ

君は天使だからね。職場のメンバーがみんな赤ちゃんだったら笑顔になれるかもなぁ

大変すぎて笑顔どころじゃなくなるよ

話を戻そう。

笑顔を見せない男性は、人に好かれる方法が知りたくてカーネギーさんに相談します。
すると、人に好かれる最良の方法の1つが「微笑み」だと教わりました。

作り笑顔ではなく、「心から自然とでる微笑み」です。

それを聞いた男性は、翌日からいきなり微笑みます。
鏡の前で「いいか自分、今日からその不機嫌な表情を消すんだ。今からだぞ!」と言い聞かせ、
さっそく奥さんに「やあ、おはよう」(にっこり)
奥さんはびっくりした様子でしたが、ご主人は「これからは毎日ニコニコだぞ」と言って、ほんとにニコニコを継続したそうです。

それ以来、外でも会う人会う人に微笑み、自分へのクレームを言いにきた人にまで微笑むレベルになりました。

クレームの人に微笑んじゃだめでしょ笑

2年以上継続した結果、家庭も円満、収入も増え、幸福感が増したそうです。

幸せかどうかというのは自分の心の持ち方しだい。
何者か、どこにいるのか、何をしているのか、といったことではなく、あなたがどう考えているかです。

教訓、微笑もう。

そういえば、芸人の「ザキヤマさん」も昔はクールぶってテンション低かったけど、ある日突然キャラ変して、ハイテンションになったそうです。

そうだったの?今の姿からは想像もできないよ

きっと突然変わっても、それを継続したら以前のイメージは忘れられていくんだろうね。

まとめ:子犬になろう

まとめ:子犬になろう

ここまでの教訓をまとめます。

  • 間違いを認めて謝ろう
  • 興味を持ってほしかったら自分から興味を示そう
  • 相手に対する自分の態度が、自分に対する相手の態度を決める
  • 誰かが間違ったことを言っても、論破してドヤ顔しない
  • 微笑む

まとめてみると「全部当たり前のことじゃない?」って思いますよね。
でも、自分の行動や態度を振り返ってみて思い当たるふしはありませんか?

僕は全部です。
むしろ、当てはまるものだけ集めました。

たぶん読む人によって刺さる箇所が違うと思うので、ぜひ読んでみてほしいです。

最後に、世界で友人を作るのがいちばん上手なのは誰だか知っていますか?
それは小犬です。

なぜなら、小犬にとって、会う人すべてが友人です。
ただ単に、誰か人に会うと、いつでも本当にうれしそうにします。

あなたから何も求めません。
何も売りつけようとしているわけでもない。
大したもんだと思われたいとも考えない。

ただあなたに会えて本当にうれしくって、しっぽを振ってはしゃいでいる。

子犬かぁ、、、たしかにかわいいけど、35歳のおっさんでもなれるかな?

なれるよ!年齢なんて関係ないって!何も求めずに笑ってて

ヌハハハハー!

変な笑い方!やっぱムリーーーー

本書は月額980円で本が読み放題のKindle Unlimitedで読めます。(2020年12月25日時点)
僕もこれで読みました!
あなたもぜひ、読んでみてください!
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ジョニーチキン

38歳、4人家族、2019年1月に第一子誕生をきっかけにお金について考えるようになりました。

【ポイ活】【投資】【サラリーマン×副業】で経済的自由を目指します。

今は【ブログ】を勉強中です。
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