今回、ご紹介する1冊はこちら
本書は、お金持ちになって経済的独立、自由を手に入れるための人生設計について書かれた本です。
著者は橘玲さん
2002年、国際金融小説『マネーロンダリング』でデビュー。同年、「新世紀の資本論」と評された『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』が30万部を超えるベストセラーに。06年『永遠の旅行者』が第19回山本周五郎賞候補。『言ってはいけない 残酷すぎる真実』で2017新書大賞受賞。橘玲公式サイト
もともと2002年に発売されたのですが、当時に比べて状況が変化しているので2017年に改訂版として再登場したものです。
日本版「金持ち父さん、貧乏父さん」とも言われていて、金持ち父さんシリーズのファンである私は、とても興味を持っていました。
金持ち父さんはアメリカが舞台でしたが、日本で経済的に独立するためにはどうしたらいいのか?
本記事の内容
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- 黄金の羽根とは何か
- お金持ちになるための方程式とは何か
- マイクロ法人とは何か
以上、3つのポイントについて紹介します。
さっそく内容をみていきましょう!
黄金の羽根の拾い方とはお金持ちになる近道のこと
黄金の羽根とは
本のタイトルにある「黄金の羽根」とは
制度の歪みから構造的に発生する”幸運”。手に入れた者に大きな利益をもたらす。
よくわからないなぁ
たしかに、これだけだとわかりにくいので例をあげますね。
2002年に日韓共催でサッカーのワールドカップが行われました。
なつかしい!ベッカムが流行って髪型を真似してたなぁ
当時、日本国内でチケットが人気すぎて入手困難になり、通常価格7,000円のチケットがネットオークションで20万円以上で売られていたそうです。
しかし、その一方で簡単にチケットを手に入れた人もいました。
なぜチケットを入手できたのでしょうか??
チケットを持っている人をかたっぱしからボコボコにした
ちょっと黙ってて
答えは、「海外販売分のチケットを購入した」でした。
実は、海外販売用に確保していたチケットは売れ残っていたのです。
チケットが余っていることは内緒にされていたわけではなく、空席があるということでニュースにもなっていたので、情報は提供されていました。
ただし、海外販売分のチケットは「海外に住んでいる人しか買えない」という条件がありました。
しかし、海外に住んでいる知り合いに頼んだり、本人名義の住所を提供してくれる業者に頼んだりすれば簡単に買えたのでした。
そんなこと思いつかないよー
黄金の羽根とはそういうことです。
現代の知識社会においては、知っている人は得をして知らない人は損をする。
ただし黄金の羽根は、みんなに気づかれて拾われるとなくなってしまうので、早いもの勝ちです。
経済的独立の近道を見つけよう
経済的独立とは
「国家にも、会社にも、家族にも依存せず、自由に生きるのに十分な資産を持つこと」
ここでいう十分な資産の額については
贅沢三昧の生活を望まなければ、1億円を目標と考えていいでしょう。
がむしゃらに働き続けて、節約をして、地道にコツコツお金を貯めていけば達成できるかもしれません。
しかし、おじいさんおばあさんになったころにお金持ちになっても、残りの人生はそう長くないかもしれません。
とはいえ、早くお金持ちになりたいとしても、誰もやりたがらないようなキツイ仕事を続けて高収入を得るより、好きなことをしながら楽しく暮らしつつ、早めに経済的独立を達成したいですよね?
そのためには、経済的独立の「近道」を見つけなくてはなりません。
お金持ちになるためにやるべきことは3つ
お金持ちになるための方程式は、たった1行で表せるシンプルなものです。
資産形成= (収入-支出) + (資産×運用利回り)
この方程式から、お金持ちになるためにやるべきことは3つしかないことが分かります。
②支出を減らす
③運用利回りを上げる
収入を増やす確実な方法は働き手を増やすこと
この手法は使える人とそうでない人がいるとは思いますが、結婚している人は共働きにすることです。
単純な話ですが、共働きにすれば確実に収入が増えるので、早く資産が貯まります。
世界一住居費の高い国で一人暮らしをしたり、世界一人件費の高い社会で専業主婦を養うことは、究極の贅沢です。
確実にお金持ちになる方法は支出を減らすこと
お金持ちになろうと思うと「収入を増やす」ことに意識が集中しがちですが、サラリーマンはなかなか給料が上がらないし、だれもが副業で稼げるわけではないですよね。
しかし、支出を減らすことは誰にでもできます。
ここでは詳しく書きませんが、この本では支出の見直しには「住宅コストと生命保険」からと紹介されています。
そして、支出を減らして最速でお金持ちになるためには「税金を払わないこと」だと言います。
マイクロ法人で人生が変わる
サラリーマンの実質税負担は約3割
サラリーマンの方は、自分がどれくらい税金を払っているか把握していますか??
給与明細に載ってるのをみるけど、あんまり把握してないかも
サラリーマンの場合、源泉徴収と年末調整で強制的に税金や社会保険料をとられるので把握したところで悲しくなるだけです。
本書では詳しく説明されていますが、サラリーマンの実質税負担は約3割もとられているそうです。
サラリーマンとは違う「マイクロ法人」とは
マイクロ法人とは、会社に雇われない働き方を選択した「フリーエージェント」が法人化したもの。
簡単にいうと自分1人の会社を作ることです。
会社をつくることによって「個人」と「法人」の2つの人格(法人格)を使いこなすことができます。
2つを使いこなすことで、税金を大幅に削減できるのです。
本書では「金持ち父さん貧乏父さん」で学んだ、会社を利用して
稼ぐ→お金を使う→税金を払うという流れを日本版で解説してあります。
特に「お金を使う」の部分が具体的に説明してあって、実際に日本でこんなやり方があったのかと驚きました。
・まとまった資金を無税で運用できるようになる
・多額のお金をわずかな利息で、しかも無担保で借りることができる
※本書には書いてありませんでしたが、サラリーマンを続けながらマイクロ法人になるには自分の名前ではなく家族名義で会社を作るのがよいそうです。
勤めている会社の就業規則にもよりますが、副業はOKでもさすがに法人化はまずいとか。
自分の名前で会社を作ると登記簿に名前が載ってばれたり、社会保険料のからみでばれたりするようです。
まとめ:日本でお金持ちになるためには
本書を読んで、日本でお金持ちになるためには起業して法人になるのが最短ルートだと再認識しました。
橘玲さんもロバート・キヨサキさんも共通して述べているところは早くお金持ちになるには「サラリーマンをやめること」ですね。
自分は現在サラリーマンなので読めば読むほど「マイクロ法人は、ずるい!」とも思いました。
しかし、起業した人は安定したサラリーマンという選択ではなく、リスクをとって会社を作っているので尊敬します。
私は、こういうやり方があるという知識を得られただけでも収穫が大きいと思いました。
本書は上記以外にも
・不動産の呪縛を解き放つ法則10
・生命保険は損することに意味がある
・税務調査の裏と表
など、「こんなこと書いてもいいの!?」と思うような内容を具体的に紹介してあります。
とくに、起業を考えている方は絶対読んで損はありません!
さいごまで読んでいただき、ありがとうございました!
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